演奏会PR動画の音声が聞き取りやすくなる?DJI Mic 2を使ってわかったワイヤレスマイクの魅力【Mic 3との違いも比較】
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どうも、氷見健一郎です。
演奏会の告知動画や出演者のコメントを撮影したあと、「映像はきれいなのに、声が少し聞き取りにくい」と感じたことはありませんか?
会場の雰囲気を入れるためにカメラを離すと、内蔵マイクでは話し声まで遠くなってしまいます。反対に、声をきれいに録ろうとしてカメラを近づけると、画角が狭くなり、思い描いていた映像になりません。
そんなときに便利なのが、ワイヤレスマイクです。
僕が現在使っているのはDJI Mic 2。服に取り付けた送信機から、話している人の近くで音声を収録できるため、カメラとマイクを別々の場所に置けます。
今回は、演奏会のPR動画やコメント撮りでワイヤレスマイクを使うメリット、DJI Mic 2の実際の使い勝手、そして現在発売されているDJI Mic 3との違いについて紹介します。
ワイヤレスマイクなら、カメラを離しても声を近くで録れる

カメラの内蔵マイクや、カメラに取り付けるショットガンマイクは、基本的にカメラの位置で音を拾います。
そのため、出演者からカメラを離すほど、声に対して会場の反響音や周囲の雑音が大きくなります。
ワイヤレスマイクなら、カメラを会場全体が映る場所に置き、マイクだけを出演者の胸元に装着できます。
演奏会のPR動画であれば、次のような撮影が可能になります。
- 会場の雰囲気を広く映しながらコメントを収録する
- 出演者を二人並べたまま、それぞれの声を近くで録る
- 楽器やチラシを画面に入れながら話してもらう
- カメラを固定し、出演者が自然に話す様子を撮る
映像の距離と音の距離を別々に決められることが、ワイヤレスマイクの大きな魅力です。
ショットガンマイクとの違い

ショットガンマイクにも、カメラに取り付けてすぐ使えるという良さがあります。
ただし、カメラに装着している限り、マイクの位置もカメラと一緒に移動します。指向性のあるマイクでも、出演者の胸元に置いたマイクほど近い音を録れるわけではありません。
スタンドやブームを使ってマイクだけを出演者に近づける方法もありますが、設置やケーブルの取り回しが必要です。
コメント動画でマイクが衣装に付いていても問題ないのであれば、ワイヤレスマイクの方が準備しやすく、撮影の自由度も高いと感じます。
DJI Mic 2を使って便利だと感じたところ

クリップで簡単に装着できる
DJI Mic 2は、マイクを内蔵した送信機を衣服にクリップで取り付けて使います。マグネットによる装着にも対応しています。
ケーブルをカメラまで引く必要がないので、出演者の立ち位置を決めやすく、カメラを動かす場合にも邪魔になりません。
ただし、送信機を付ける位置には注意が必要です。
襟やネクタイ、髪、アクセサリーなどがマイクに触れると、擦れる音が入ることがあります。本番前に実際の衣装で短いテストを録り、音を確認しておくと安心です。
Osmoシリーズとは受信機なしで接続できる
対応するDJI Osmoシリーズでは、送信機をカメラへ直接接続できます。
DJI Mic 2は、Osmo Pocket 3やPocket 4シリーズなど、対応機種との組み合わせでは受信機をカメラに取り付けずに使えます。
受信機が不要になるため、Osmo Pocketのような小型カメラと組み合わせたときに、撮影セットをすっきりまとめられます。
ただし、Osmoという名前の機材すべてが同じ方法で接続できるわけではありません。購入前には、使用するカメラとの互換性を確認してください。
送信機本体にも録音できる
DJI Mic 2は、音声をカメラへ送るだけでなく、送信機本体の内部ストレージにも録音できます。
無線通信に問題が起きた場合でも、送信機側に保存された音声を使える可能性があるため、撮影時の安心感があります。
送信機だけを小型レコーダーのように使い、あとから映像と音声を編集で合わせることもできます。
ただし、カメラと接続できていることと、送信機内部に録音できていることは別です。録音表示、電池残量、空き容量は本番前に確認しておきたいところです。
32bitフロート録音は音量調整の安心材料

DJI Mic 2は、送信機の内部録音で32bitフロートに対応しています。
32bitフロート録音は、録音後に音量を調整する際の余裕が大きい記録方式です。話し声の大きさにばらつきがある場合や、急に声が大きくなった場合でも、編集で整えやすくなります。
ただし、注意したい点があります。
DJI Mic 2の32bitフロートは、送信機内部で録音した音声に対して使われる機能です。受信機からカメラへ送られる音声まで、自動的に32bitフロートになるわけではありません。
また、32bitフロートでも、衣服の擦れや風の音を消せるわけではありません。録音方式に頼り切るのではなく、マイクの取り付け位置や撮影場所にも気を配る必要があります。
二人のコメント撮りにも対応
送信機を二台使えば、二人の出演者にそれぞれマイクを装着できます。
DJI Mic 2では、二つの送信機を左右別チャンネルで記録する設定も可能です。編集時にそれぞれの音量を調整できるため、声の大きさが違う出演者を撮るときにも便利です。
ただし、左右別チャンネルのまま再生すると、一人の声が左、もう一人の声が右に偏って聞こえる場合があります。
完成した動画では、二人の音声をモノラルとして中央に配置すると、自然なコメント動画に仕上げやすくなります。
演奏動画にも使える?

ワイヤレスマイクは、コメント撮りだけでなく、簡単な演奏動画に使うこともできます。
カメラは演奏者全体が見える場所に置き、送信機は音を拾いたい場所に置く。そうすることで、映像の構図と音声の距離を分けて考えられます。
ただし、一台の送信機で録音できる音声は基本的にモノラルです。
演奏会場の広がりや残響まで自然に残したい場合は、ステレオマイクやレコーダーを使った方が適しています。
ワイヤレスマイクは、演奏そのものを本格的に録音するというよりも、次のような用途に向いています。
- 演奏会の告知コメント
- 演奏の一部分を使った短いPR動画
- 練習風景の記録
- 出演者のメッセージ動画
声と演奏を別々に収録し、編集で組み合わせる方法が現実的です。
DJI Mic 2とDJI Mic 3の違い
現在は、後継モデルのDJI Mic 3も発売されています。
| 比較項目 | DJI Mic 2 | DJI Mic 3 |
|---|---|---|
| 主な用途 | 一人〜二人のコメント撮り | 複数人・複数カメラの本格収録 |
| 内部録音 | 送信機内部に録音可能 | デュアルファイル32bitフロート録音 |
| 音量管理 | 録音後の調整に強い | 適応ゲイン制御に対応 |
| 送信機 | 最大2台の運用が中心 | 最大4台に対応 |
| 出力 | 2チャンネル収録 | 4チャンネル出力 |
| 同期 | 編集時に同期 | タイムコード対応 |
| 向いている人 | 価格と手軽さを重視する人 | 最新機能と編集効率を重視する人 |
一人または二人で演奏会のPRコメントを撮るのであれば、DJI Mic 2でも必要な機能は十分にそろっています。
一方、出演者が多い、複数のカメラを使う、音声編集の効率を上げたいという場合は、DJI Mic 3の方が向いています。
DJI Mic 3が発売されたからといって、Mic 2が使えなくなったわけではありません。自分の撮影人数やカメラの台数に合わせて選ぶのがよいと思います。
どちらを選ぶべきか

DJI Mic 2がおすすめなのは、次のような方です。
- 一人または二人のコメント撮りが中心
- カメラ一台でPR動画を作る
- Osmo Pocketと組み合わせたい
- 価格を抑えたい
- シンプルな機材構成で撮影したい
DJI Mic 3がおすすめなのは、次のような方です。
- 複数人の出演者を同時に録音したい
- 複数カメラで撮影する
- 編集時の音声同期を簡単にしたい
- 音量管理を自動化したい
- 今後、本格的な動画制作にも使いたい
撮影前に必ず確認したいこと
本番前には、次の項目を確認しておくと安心です。
- マイクが衣服に擦れていないか
- 実際の声量で音割れしないか
- 送信機と受信機が接続されているか
- 内部録音が有効になっているか
- 電池残量と保存容量に余裕があるか
- 録音した音声をイヤホンで確認したか
可能であれば、撮影の最初に一度手をたたいておくと、内部録音した音声と映像を編集で同期しやすくなります。
まとめ
演奏会のPR動画では、出演者の表情や会場の雰囲気だけでなく、話している内容がきちんと伝わることも大切です。
DJI Mic 2を使うと、カメラを離しても話し声を近くで収録できます。画角を自由に決めながら、出演者のコメントを聞き取りやすくできる点が魅力です。
最新機能や複数人収録を重視するならDJI Mic 3。価格とシンプルな運用、実際の使いやすさを重視するならDJI Mic 2。
「カメラを引きたいけれど、声が遠くなるのは困る」と感じている方は、演奏会のPR動画にワイヤレスマイクを取り入れてみてはいかがでしょうか。
製品の最新仕様は、DJI公式のシリーズ比較ページで確認できます。
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