【声楽家レビュー】手持ちで歌いやすい楽譜ファイル|キングジム「カキコホルダー 2ポケット」

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どうも、氷見健一郎です。

合唱やアンサンブル、教会での演奏など、楽譜を手に持って歌う場面では、ファイルの使いやすさが思いのほか演奏へ影響します。

楽譜が安定しない、譜めくりのたびに紙がずれる、書き込みをしたいのに下敷きがない――。譜面台を使えるときには気にならないことも、立ったまま楽譜を持つと、ちょっとした不便が集中を妨げます。

そんな場面で使いやすいと感じたのが、キングジムの「カキコホルダー 2ポケット 8647」です。

もともとは一般的な書類用ファイルですが、実際に使ってみると、手持ちで歌う音楽家が求める条件をかなり満たしていました。今回は、これまで愛用してきた楽譜ファイルとの違いも含め、演奏者の視点から紹介します。


結論:手持ちで歌う機会があるなら、かなり実用的

先に結論をまとめると、「カキコホルダー 2ポケット」は次のような方に向いています。

  • 合唱やアンサンブルで、楽譜を手に持って歌う方
  • 屋外や教会など、譜面台を使いにくい会場で演奏する方
  • 楽譜を固定しながら、鉛筆で書き込みたい方
  • 団体で同じファイルを揃えたい方
  • 特殊な演奏用ファイルを探し回らず、買い足しやすい製品を選びたい方

一方で、布張りの演奏会用ファイルのような高級感を最優先する方や、厚い製本楽譜を丸ごと収納したい方には、別の選択肢が合う可能性があります。

それでも、価格・入手性・楽譜の保持力・書き込みやすさのバランスはとても良く、**「演奏用としても使える事務用品」**という面白い立ち位置の商品です。

これまで使っていた演奏用ファイルの悩み

これまでは、大学の卒業記念でもらった厚紙製のバインダーを愛用していました。

左右に紙を留めるバンドがあり、中央にも紐が通されていて、見開きの楽譜を支えられる構造です。使い勝手はなかなか良く、長い間お世話になりました。

ただし、使い続けるうちにいくつか悩みも出てきました。

  • 同じような製品をネットや店頭で見つけにくい
  • 出先で急に必要になっても、簡単には買い足せない
  • 紙を留めるテープ状のバンドが切れやすい
  • 中央の紐の長さを慎重に調整する必要がある
  • 垂れ下がる紐の装飾は、演奏会によって好みが分かれる

卒業記念品としての思い入れはありますが、消耗品として考えると、同じものを安定して入手できないことが最大の弱点でした。

そこで見つけたのが、事務用品として流通している「カキコホルダー」です。

「カキコホルダー 2ポケット 8647」とは

「カキコホルダー」は、ファイルに書類を収めた状態で、直接文字を書き込めるように作られたキングジムの製品です。

キングジム公式サイトによる主な仕様は次のとおりです。

項目仕様
商品名カキコホルダー 2ポケット
品番8647
対応サイズA4タテ
外形寸法高さ314×幅236×背幅3mm
表紙素材PP製
ポケット数2ポケット
カラー赤・水色・ネイビー・白・黒
その他ペンホルダー付き
公式価格本体価格430円+消費税

2ポケットタイプは、見開きでA3サイズの書類も収められます。一般的なA4の楽譜を左右に並べる使い方と相性の良いサイズです。

音楽家に向いていると感じた5つの理由

1.立ったままでも書き込みやすい硬さがある

手持ちで歌う際に大切なのは、ファイルそのものが簡単に折れ曲がらないことです。

カキコホルダーは丈夫なシートが使われており、手に持った状態でも鉛筆を走らせやすい硬さがあります。稽古中に指揮者から指示が出たとき、譜面台を探さず、その場で書き込めるのは便利です。

硬い表紙のおかげで楽譜全体も安定するため、立奏中にファイルがたわんで持ちにくくなる感覚も抑えられます。

2.アーチ型フラップで楽譜を固定できる

内部には、紙の上下を挟めるアーチ型のフラップがあります。

一般的なクリアポケットは紙全体を透明なシートで覆いますが、カキコホルダーは楽譜の表面を広く露出させながら保持できます。書き込みたい場所へすぐ鉛筆を当てられ、ページを取り出す必要がありません。

上下から挟むため、下側だけで支えるタイプよりも安定感があります。屋外など風の影響を受ける場所でも、裸の楽譜を持つより紙が動きにくく、落ち着いて演奏しやすくなります。ただし、強風時に完全な落下や飛散を防げる製品ではないため、状況に応じた注意は必要です。

<!-- ここに機能説明画像を挿入:アーチ型フラップ・収納ポケット・立ったまま書き込み -->

3.見開きの楽譜と、譜めくりのある楽譜の両方に対応できる

見開き2ページで完結する曲なら、左右のポケットへ収めることで、かなりしっかり固定できます。

ページ数が増える場合は、すべてをポケットの奥へ入れるのではなく、外側のフラップへ最初または最後の1枚を差し込むようにすると、途中の紙をめくりながら使えます。

ある程度の枚数があっても、束全体ではなく外側の紙を保持させる使い方ができるため、曲ごとに柔軟な収め方を考えられるのが良いところです。

ただし、非常に厚い楽譜や製本されたヴォーカルスコアを固定する用途には向きません。数枚程度のコピー譜、合唱曲、宗教曲の抜粋などで、とくに使いやすさを感じます。

4.カラーを演奏会に合わせて選べる

公式ラインアップは、赤・水色・ネイビー・白・黒の5色です。

クラシックの演奏会なら黒やネイビー、明るい雰囲気の催しなら白や水色など、衣装やステージの雰囲気に合わせて選べます。同じ形のファイルで色だけを変えられるため、用途別に分けるのにも便利です。

個人的には、黒は舞台上で目立ちにくく、さまざまな衣装へ合わせやすいと感じます。

なお、今回購入した黒色は、背の部分の商品シールを糊跡も残らずきれいに剥がすことができ、完全な黒一色のファイルとして使用できました。

客席から商品名や文具らしい装飾が見えず、黒い演奏会衣装にも自然になじむため、ステージで使いやすい点も魅力です。

5.価格が手頃で、団体でも揃えやすい

公式価格は本体430円+税です。販売価格は店舗によって異なりますが、特殊な演奏用品と比べて導入しやすい価格帯です。

合唱団やアンサンブルでファイルの色と形を揃えると、舞台上の見た目にも統一感が生まれます。破損や紛失があった際に買い足しやすい点も、継続的に活動する団体には大きな利点です。


実際に使って感じた惜しいところ

使いやすい製品ですが、演奏専用品ではないため、気になる点もあります。

布張りファイルほどの高級感はない

素材はPP製で、外観はあくまでシンプルな事務用品です。

格式を重んじる演奏会では、布張りや革調の演奏用ファイルのほうが舞台映えする場合があります。ただ、黒を選べば客席から極端に目立つ印象はなく、実用性を優先する場面なら十分使いやすいと思います。

厚い楽譜には向かない

背幅は3mmで、分厚い楽譜を収納するバインダーではありません。複数曲を大量に入れたまま持ち歩くというより、本番や稽古で使う必要なページを選び、薄くまとめる使い方に向いています。

おすすめの使い方

音楽家が使うなら、次のように準備すると扱いやすくなります。

  1. 楽譜をA4サイズで揃える
  2. 見開きで読めるよう、ページ順を確認する
  3. 長い曲は譜めくりの位置を決め、外側の紙だけフラップへ差し込む
  4. 鉛筆をペンホルダーへ入れておく
  5. 本番前に立った状態で、持ち方と譜めくりを試す

製本の仕方を工夫すると、合唱だけでなく、少人数のアンサンブル、宗教曲、式典、屋外演奏、暗譜直前の稽古など、さまざまな場面で使えます。

まとめ:身近な事務用品に、優秀な演奏用ファイルがあった


「カキコホルダー 2ポケット 8647」は、本来は書類へ書き込むための事務用品です。

しかし、実際に楽譜を入れてみると、手持ちで歌うために必要な「紙を固定できること」「立ったまま書き込めること」「譜めくりに対応できること」を、無理のない形で備えていました。

演奏専用品の豪華さはありませんが、入手しやすく、価格も手頃で、壊れたり追加で必要になったりしたときにも買い足しやすい。これまで特殊な楽譜ファイルを探すことに苦労してきた自分にとって、この安心感は大きな魅力です。

手持ちで歌う際の楽譜ファイルに悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

製品の最新仕様や取扱店については、キングジム公式製品ページをご確認ください。

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氷見健一郎は、オペラに加え、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ベートーヴェンなどの宗教曲・オラトリオ作品でバス・ソリストを務めています。

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