ネスプレッソ オリジナルとヴァーチュオを2台持ち|買い足して分かった違いと使い分け
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どうも、氷見健一郎です。
これまで自宅では、ネスプレッソの「オリジナル」を使ってきました。
カプセルを入れてボタンを押せば、短時間で香りのよいエスプレッソができる。とくに忙しい朝は、豆を量り、挽き、器具を洗う時間をかけずに一杯を楽しめるオリジナルが、生活にぴったり合っています。
先日の記事では、味を大きく妥協せずに日々のコストを抑える選択肢として、オリジナル対応のキンボ・アルミカプセルも紹介しました。
ところが、オリジナルに不満がなくても、使い続けるうちに別の要望が生まれてきました。
「午後のおやつや夜のくつろぐ時間には、もう少したっぷり飲みたい」
「アイスカフェラテを作ると、エスプレッソ1杯ではミルクや氷に対してコーヒーが弱く感じることがある」
そこで追加したのが、マグサイズまで抽出できる「ヴァーチュオ ポップ プラス」です。
結論からいうと、ヴァーチュオはオリジナルの上位版でも、置き換えでもありませんでした。
少量を短時間で濃く楽しむオリジナルと、香りのよいコーヒーを量も含めてゆっくり楽しむヴァーチュオ。2台は役割が違うからこそ、併用する価値があります。
この記事では、実際に2台体制にして分かった味・操作・抽出量・ランニングコストの違いと、どのような方にヴァーチュオの買い足しをおすすめできるかを紹介します。
※味、香り、動作音、高級感に関する記述は、筆者が所有する機種を使用した個人の感想です。機種、カプセル、カップ、水、室内環境などにより感じ方は異なります。
結論:オリジナルとヴァーチュオは、競合ではなく使い分ける2台

僕の現在の使い分けは、次のようになりました。
| 飲みたい場面 | 選ぶマシン | 理由 |
|---|---|---|
| 忙しい朝 | オリジナル | 抽出が早く、少量で濃い |
| 食後のエスプレッソ | オリジナル | 40ml前後の完成度と手軽さに優れる |
| 日常用のコストを抑えたいとき | オリジナル+キンボ | 互換カプセルを選べる |
| おやつと一緒にゆっくり飲むとき | ヴァーチュオ | 150ml・230mlを選べる |
| 大きめのアイスコーヒー | ヴァーチュオ | 氷を入れてもコーヒー量を確保しやすい |
| カフェラテなどのアレンジ | ヴァーチュオ | ダブルエスプレッソや濃縮抽出を使いやすい |
| 限定カプセルや香りを楽しみたいとき | ヴァーチュオ | マグサイズまで銘柄の個性を楽しめる |
置き場所とカプセル代を許容できるなら、2台体制は決して無駄ではありません。
一方、エスプレッソしか飲まない方や、キッチンをできるだけ省スペースにしたい方には、オリジナルだけでも十分です。反対に、普段からコーヒーショップでトールサイズ前後のブラックコーヒーやラテを注文する方なら、ヴァーチュオだけでも満足しやすいと思います。
オリジナルとヴァーチュオは、抽出方法から違う
同じネスプレッソでも、両者はカプセルの形だけが違うわけではありません。
オリジナルは、高圧力で濃厚なエスプレッソを抽出
オリジナルは、最大19気圧の高圧力抽出システムを採用しています。
短い時間で凝縮感のあるエスプレッソを作るのが得意で、公式案内では約25〜110mlの抽出に対応します。朝の一杯や食後、少量のミルクを加える飲み方など、「短く濃いコーヒー」を求める場面では、やはりオリジナルの使い勝手が優れています。
ヴァーチュオは、遠心力を利用するセントリフュージョン
ヴァーチュオは、カプセルを高速回転させ、遠心力でお湯をコーヒー粉全体へ行き渡らせる「セントリフュージョン(遠心力抽出法)」を採用しています。
今回導入したヴァーチュオ ポップ プラスでは、次の4サイズをワンタッチで抽出できます。
- エスプレッソ:約40ml
- ダブルエスプレッソ:約80ml
- グランルンゴ:約150ml
- マグ:約230ml
ヴァーチュオのエスプレッソも十分おいしいのですが、オリジナルとまったく同じ味や口当たりになるわけではありません。
オリジナルは圧力抽出らしい凝縮感があり、ヴァーチュオはたっぷりのクレマと、やわらかな口当たりが印象的です。優劣というより、目指している一杯が違うと考えるほうが分かりやすいでしょう。
2台の違いを一覧で比較
| 比較項目 | オリジナル | ヴァーチュオ ポップ プラス |
|---|---|---|
| 抽出方式 | 最大19気圧の高圧力抽出 | セントリフュージョン |
| 得意な量 | 約25〜110ml | 約40〜230ml |
| 得意な飲み方 | エスプレッソ、ルンゴ、少量のミルクメニュー | マグコーヒー、アイス、ラテ、幅広いアレンジ |
| カプセル | 小型、互換品の選択肢あり | サイズ別の専用カプセル |
| 抽出設定 | ボタンごとの基本抽出量 | バーコードを読み取り自動調整 |
| 本体サイズ | 小型機種が多い | 幅21.9×奥行35.6×高さ26.5cm |
| 水タンク | 機種による | 約1.1L |
| 本体重量 | 機種による | 約3.7kg |
| ランニングコスト | 互換品で調整しやすい | 専用カプセル中心で調整しにくい |
※ヴァーチュオは機種により対応する抽出サイズや本体仕様が異なります。上表のヴァーチュオ側は、今回使用しているポップ プラスの仕様です。

ヴァーチュオを追加して良かったこと
1.味を薄めず、コーヒーショップのような量を楽しめる
ヴァーチュオを追加した最大の理由は、やはり抽出量です。
オリジナルのエスプレッソへお湯を足せば、量を増やすこと自体はできます。ただ、午後にゆっくり飲みたいときや、大きなグラスでアイスメニューを作りたいときには、「量を増やしたことで味が弱くなった」と感じることがありました。
ヴァーチュオは、150mlや230mlで飲むことを前提にカプセルが設計されています。単にエスプレッソをお湯で薄めるのではなく、その抽出量を想定した一杯を楽しめるのが魅力です。
自宅にいながら、コーヒーショップでマグカップを受け取ったときのような満足感があります。
2.とにかく香りが豊かに感じる
初めて抽出したときに驚いたのは、カップから広がる香りでした。
抽出方法によるものか、カプセルに入っているコーヒーの量や設計によるものか、あるいは表面を覆うクレマの影響なのか、家庭で原因を切り分けることはできません。
ただ、実際に飲んだ印象として、ヴァーチュオは抽出中から香りを楽しみやすく、230mlをゆっくり飲んでいる間もコーヒーらしい存在感が続きます。
インスタントコーヒーと比較すると、香り、口当たり、余韻は別物です。カプセルを入れてボタンを押すだけという手軽さを考えれば、かなり質の高いコーヒー体験だと思います。
3.カプセルのバーコードが抽出条件を自動で合わせてくれる
ヴァーチュオのカプセル周囲には、種類ごとに固有のバーコードが印刷されています。
マシンはこれを読み取り、カップサイズだけでなく、回転数、注入するお湯の量、湯温、蒸らし時間などを自動調整します。
「このカプセルは何mlだったか」と覚えていなくても、セットしてボタンを押せば、本来想定された条件で抽出される。この安心感はかなり大きいです。
抽出量はカプセルにも表示されているため、カップを選ぶ前に確認できます。
4.2回押しで、ラテやアイスメニュー向けの濃縮抽出ができる
対応機種では、抽出ボタンを素早く2回押すと「コーヒークリエーションズ モード」が作動します。ボタンがターコイズブルーに点灯し、通常よりも濃縮された少量のコーヒーが抽出されます。
この機能は、マグサイズのカプセルをラテへ使いたいときや、氷とミルクに負けない濃さが欲しいときに便利です。
下書きの段階では「注水量を半分にする機能」と考えていましたが、公式には単純な半量抽出とは説明されていません。使用するカプセルや機種によって抽出量が異なるため、「アレンジ用に濃縮して抽出するモード」と理解するのが正確です。
また、利用にあたってファームウェアの更新が必要になる場合があります。
5.動作音が少し穏やかに感じる
ヴァーチュオもカプセルを高速回転させるため、無音ではありません。振動も抽出音もあります。
それでも、僕が使っているオリジナルの省スペースモデルと比べると、高い音が少し抑えられているのか、全体としておとなしく感じました。
これは測定した数値ではなく、自宅で使った際の主観です。置く台の材質やマシンの機種によっても印象は変わると思います。
6.マシン各部の作りに満足感がある
カプセルをセットしたときの感触、抽出後にカプセルが回収される仕組み、給水タンクの収まり方、使用済みカプセルコンテナの作りなど、細部まで丁寧に感じます。
オリジナルの小型機には、構造がシンプルで、軽く、気軽に扱える良さがあります。一方、僕が使っているモデルでは、カプセルを入れたときの音や回収ボックスの軽いプラスチック感に、価格相応の割り切りも感じていました。
ヴァーチュオ ポップ プラスは約3.7kgあるため気軽に持ち運ぶ機械ではありませんが、設置して毎日使う道具としての満足感は高いです。
買う前に知っておきたい欠点

1.専用カプセルのため、ランニングコストを下げにくい
オリジナルには、純正以外にもキンボをはじめとする対応カプセルがあります。
一方、ヴァーチュオは独自形状とバーコードを使う専用システムです。オリジナルのように、社外カプセルへ替えて日常のコストを抑える選択肢は、現状では非常に限られます。
だからこそ我が家では、日常のエスプレッソはオリジナル+キンボ、量と香りを楽しみたい一杯はヴァーチュオ、という分担が合っています。
2.カプセルごとに抽出量が違い、カップ選びに注意が必要
ヴァーチュオの長所であるサイズの多さは、そのまま注意点にもなります。
普段あまり使わないカプセルを選び、抽出量を確認せず小さなカップを置くと、あふれる可能性があります。抽出中にボタンを再度押せば停止できますが、高速回転を利用する構造上、押した瞬間に液体が完全停止するわけではありません。
カプセル表面のml表示を見てから、余裕のあるカップを置く習慣をつけたほうが安心です。
3.230mlには、330mlのマグでも余裕が少なかった
実際にマグサイズ約230mlのカプセルを、容量330mlのカップへ抽出したところ、クレマが大きく膨らみ、思った以上に上まで迫りました。
液体としての抽出量だけを見れば収まりますが、ヴァーチュオは表面にたっぷりのクレマができるため、カップには余白が必要です。
ホットで230mlを楽しむなら、個人的には400ml前後のカップが扱いやすいと感じます。ネスプレッソ公式のアイスコーヒーレシピでは、230mlのコーヒーと約230gの氷に対して、550ml以上のグラスを使用しています。

4.オリジナルより大きく、移動やメンテナンス時に重い
ヴァーチュオ ポップ プラスは、幅約21.9cm、奥行約35.6cm、高さ約26.5cm、本体重量約3.7kg、水タンク約1.1Lです。
下書きでは水タンクを約2Lと考えていましたが、公式仕様では約1.1Lでした。それでも小型のオリジナルマシンと並べると存在感があり、水を入れた状態ではさらに重くなります。
最近のヴァーチュオには横幅を抑えた機種もありますが、カプセルの大きさやマグへの対応を考えると、オリジナルより設置スペースを必要とする傾向は変わりません。
購入前に、本体寸法だけでなく、上部を開閉する空間、給水タンクへのアクセス、使用済みカプセルを捨てる動線まで確認しておくことをおすすめします。
5.短時間で濃い一杯だけを飲むなら、オリジナルのほうが軽快
ヴァーチュオ ポップ プラスの予熱時間は公式上約30秒で、決して極端に遅い機械ではありません。
ただ、僕がヴァーチュオに求めているのは150〜230mlのコーヒーやアレンジメニューです。抽出量が増えれば飲み終えるまでの時間も長くなり、カップやミルク、氷を準備する場面も増えます。
そのため、時間のない朝にさっとエスプレッソを飲む用途では、オリジナルのほうが軽快で信頼感があります。ヴァーチュオは、少し時間に余裕があるときに選びたくなるマシンです。
ヴァーチュオだけでも満足できる人、2台持ちが向いている人
ヴァーチュオ1台でも満足しやすい人
- コーヒーショップではマグサイズを選ぶことが多い
- ブラックコーヒーを150〜230mlほど飲みたい
- アイスコーヒーやカフェラテをよく作る
- 互換カプセルより、純正カプセルの種類や限定品を楽しみたい
- エスプレッソの抽出方式へ強くこだわらない
スターバックスなどで比較的大きなサイズのコーヒーを日常的に楽しんでいる方には、ヴァーチュオの量と口当たりのほうがなじみやすいでしょう。
オリジナルとの2台持ちが向いている人
- 朝は短時間で濃いエスプレッソを飲みたい
- 食後は40ml程度の一杯で十分
- キンボなどの対応カプセルで日常のコストを調整したい
- 午後や休日には、マグサイズをゆっくり楽しみたい
- アイスやミルクメニューの選択肢も増やしたい
すでにオリジナルを持っていて、味に不満はないものの「量だけが足りない」と感じているなら、買い替えより買い足しのほうが後悔しにくいと思います。
僕のおすすめは「朝のオリジナル、くつろぐ時間のヴァーチュオ」

2台を置く前は、同じネスプレッソを2台持つのは贅沢ではないかとも思いました。
しかし、実際に使い分けてみると役割はかなり明確です。
朝はオリジナルで、短時間に濃いエスプレッソを飲む。日常用にはキンボのアルミカプセルも活用し、コストを調整する。
午後のおやつや、夜にゆっくり過ごしたいときはヴァーチュオで、香りのよい150〜230mlのコーヒーを楽しむ。アイスラテを作る日は、ダブルエスプレッソやコーヒークリエーションズ モードを使う。
この分担にしたことで、コーヒーの量に合わせて味を妥協したり、ひとつのマシンにすべてを求めたりする必要がなくなりました。
まとめ:ヴァーチュオは、コーヒーの楽しみ方を横へ広げる買い足し
ヴァーチュオを追加して感じたのは、「オリジナルより高性能な機械を買った」ということではありません。
オリジナルが得意とするエスプレッソの世界はそのまま残しながら、マグサイズ、豊かな香り、たっぷりのクレマ、アイスやミルクを使ったアレンジへ、コーヒーの楽しみ方が横に広がりました。
コーヒーショップへ行かなければ得られなかったような量と満足感を、自宅でボタンひとつで楽しめる。さまざまな豆の個性を選び、期間限定カプセルで気分を変え、アレンジレシピを試し、それに合うカップまで探してみる。
ヴァーチュオは、一杯を作る機械というより、自宅でのコーヒー時間そのものを豊かにしてくれるマシンだと感じています。
オリジナルを持っていて量に物足りなさを感じている方、コーヒーショップのようなマグサイズやアイスメニューを自宅で楽しみたい方には、ヴァーチュオの買い足しをおすすめします。
価格、在庫、付属品、キャンペーン内容は販売先や時期によって変わります。購入前に、商品名、型番、セット内容をご確認ください。
参考資料
- ネスプレッソ公式「コーヒーメーカーの選び方」
- ネスプレッソ公式「ヴァーチュオ システム」
- ネスプレッソ公式「ヴァーチュオ ポップ プラス」
- ネスプレッソ公式「アイスコーヒーレシピ」
- ネスプレッソ公式「取扱説明書」
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