24/04/29 Apple社のクラシック音楽特化型サブスクリプションサービス、Apple Music Classicalを試してみました。
氷見 健一郎公式サイトをご覧下さりありがとうございます。
以前より気になっていた、Apple Music Classical(アップルミュージッククラシカル)というサブスクリプションサービスを一ヶ月半ほど試してみました。いまも愛用している音楽サブスクリプションサービス、Spotify(スポティファイ)と並行して聴いてみたので、その感想などをこの記事ではまとめます。
今回紹介するサブスクリプション(定額購読サービス)はこちらです。
Apple Music Classical
クラシックのために特別に作られた検索機能で、世界最大級のクラシック専門音楽カタログの中からあらゆるレコーディングをすぐに見つけることができます。最高のオーディオ品質(最大24ビット/192kHzのハイレゾロスレス)をお楽しみください。空間オーディオで、お気に入りのクラシックをかつてない臨場感で聴くことができます。広告は一切ありません。
また、Apple Music Classicalでは、作曲家や時代、楽器ごとに選曲された何百ものプレイリストや、洞察に満ちた作曲家のバイオグラフィ、多数の主要な作品についての詳細なガイド、直感的なブラウズ機能などによって、初心者でも簡単にクラシック音楽になじみ親しむことができます。
究極のクラシック体験
• 最新リリースから著名な名作、何千もの限定アルバムまで、500万曲以上をそろえた世界最大級のクラシック専門音楽カタログを無制限に楽しめます。
• 作曲家、作品、指揮者、またはカタログ番号で検索して、特定のレコーディングをすぐに見つけることができます。
• 最高のオーディオ品質(最大24ビット/192kHzのハイレゾロスレス)で聴くことができます。また、何千ものレコーディングを臨場感あふれるドルビーアトモスの空間オーディオで楽しむことができます。
• 完全で正確なメタデータにより、誰の何を聴いているのか、再生内容がすぐにわかります。
• アルバムや主要な作品の洞察に満ちた解説や、数千もの作曲家のバイオグラフィによって、音楽を聴きながら理解を深めることができます。
• AirPlayを使用して対応するワイヤレスデバイスで聴くことができます。
Spotify
Spotifyでは1億曲以上の音楽や600万番組以上のポッドキャスト、35万以上のオーディオブックを無料でも発見・管理・共有することができますが、有料のプレミアムプランにアップグレードいただければ広告が入らず、より高音質に、インターネット環境がなくても、好きな曲順にお楽しみいただけます。
Spotifyは、現在180以上の国と地域で2億3,900万人の有料会員を含む6億1,500万人のユーザーが利用する、世界で最も人気のあるオーディオストリーミングサービスです。
Apple Music Classicalを使ってみようと思ったきっかけ
これまでスマートフォンで手軽に楽しめるサブスクリプションサービスとしてSpotifyを使っていました。そんな折、アップル社が以前よりアップルミュージックというサービスで、音楽のサブスクリプションサービスを提供していましたが、2024年1月24日に、クラシック音楽に特化したサービスとしてApple Music Classicalの提供を開始しました。
いろいろなアルバムをSpotifyでも楽しめていたのですが、せっかくクラシックに特化したサービスがあるのなら、知っておきたいということでダウンロードしてみました。
Apple Music Classicalの魅力
Apple Music Classicalという専門のアプリをapp storeからダウンロードするのですが、以前よりapple musicを使っていらっしゃる方ですと、追加料金なしで楽しむことができます。
音質
最大24ビット/192kHzのハイレゾロスレスというサブスクリプションサービスとしてはかなり良いファイル形式で音楽を楽しむことができます。CDよりも良い音質で音楽を楽しめるのは素晴らしいですね。
厳密には外付けのハイレゾ音源の再生に対応したDAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する機器)とスピーカーかイヤホンが必要になるのですが、環境さえ整えば豊富なライブラリーから好きな曲を思う存分楽しむことができます。
検索がしやすい
Spotifyで海外版の楽曲の検索をする際、原語or原題で検索をかける必要があるのですが、Apple Music Classicalでは聞き馴染んだ日本題でも海外版アルバムの検索をかけることができます。海外版のアルバムも合わせて候補に出してくれるのは良いですね。
Spotifyでは日本語版がでているアルバムしかひっかからず、聴ける曲が少ないなぁと最初の頃思っていたのですが、原題でかけたら倍以上の候補がでていて、このやり方で見つけないといけないんだなと学びました。すぐに原題がでてこなかった場合でも見つけてくれるフレンドリーさはありがたいです。
専門性のあるプレイリスト
Apple Music Classicalで面白いなと思ったのが、クラシックファンに新たな出会いをくれる充実のプレイリストがあることです。
作曲家別、アーティストはもちろん、時代や楽器、アンサンブルの形式別なんてのもあります。
作曲家の知られざる作品なんてタイトルもかなり気になりますよね。こういう曲があるんだなと、とても興味深く楽しませていただきました。ちなみにベートーヴェンを見てみると、
オリーヴ山のキリストが収録されていてニヤッとしてしまいました。
鈴木 雅明さんにフォーカスしたプレイリストもありまして、
登録されている演奏をまとめて聴くことができます。アーティストの《もっと見る》をタップするとさらに詳細な解説を読むことができます。
使ってみた感想
音について
音質についてですが、数値上Apple Music Classicalのほうが高音質ファイルで再生できるということで、聴いてみたのですが、確かにリッチに感じます。
というのも同じアルバムで比較してみたところ、Apple Music Classicalのほうがボリューム1メモリ分音量が大きくなっているんですね。人間、音が大きくなると良い音と感じてしまうので改めて同じ音量に調整して聴いてみます。
Spotify(有料版)音質でも十分に楽しめるのですが、Apple Music Classicalは更に鮮明度が増して感じられました。クラシック音楽は繊細な表現も楽しみたいので、この鮮明度で豊富なアルバムコンテンツが楽しめるのは、やはり素晴らしいですね。
いろんな曲を聴きながら感じたのですが、iPhoneのスピーカーでも充実した音で楽しめるように音が調節されているのかなと思いました。
注意が必要なのはハイレゾ音質で楽しむためには、少なくとも有線イヤホンで直接接続する必要があるということです。ブルートゥース接続の無線接続ですと、最大256kbpsとなり、実はSpotifyの320kbpsよりもファイル形式のクオリティが低下してしまうのです。
普段無線接続で音楽を聴いているので、クラシックを楽しむ時は有線接続といった気合いを入れる必要がありそうです。
プレイリスト、おすすめ機能について
こだわりのプレイリストが豊富に用意されているのですが、全て再生しきったあとの、おすすめされた曲の関連性があまりないのかなと感じました。あくまで準備されたものを楽しむという使い方が良いのかもしれません。
声楽に関しては、オペラはもちろん、コラール、歌曲のプレイリスト、声種別のものもあり、ソプラノ、テノールはもちろん、メゾソプラノ、カウンターテノールのプレイリストもあるのは面白いですが、、、
バリトン、バスのプレイリストはありませんw
これは今後のアップデートに期待したいと思います。
Spotifyと比較して
やはり新しい曲と出会わせてくれる機能はSpotifyのほうが充実していると思われます。最新曲と合わせて楽しむ場合、Apple Music Classicalはapple musicと2つのアプリを入れる必要があります。Spotifyだとひとつのアプリで完結し、ポッドキャストも同じアプリで楽しむことができます。このポッドキャストがけっこう面白いです。
音質関係については、ブルートゥースイヤホンで楽しむ分には、Spotifyで十分楽しめる音質レベルなのかなと思ってしまいました。電車や街の音も入る環境で聴くことが多いので、ある程度の音質で満足できているのかなと、両方のサービスを利用して感じました。
あとは値段でしょうか。
Spotifyは月額980円。二人で使う場合は1280円。ファミリープランだと1580円です。Apple Music Classical(Apple Music)は月額1080円。ファミリープランが1680円です。
二人で使う場合は少し値段がひらきますが、その他だとあまり変わりませんね。
あと地味なことなのですが、Spotifyで曲の途中でスキップをする時に、フェードインorフェードアウトがかかります。Apple Musicはそれがなくシンプルに途中から再生してくれます。気になる人がいるかもしれないので一応書いておきます。
最後に
音質にこだわって、クラシック音楽のサブスクリプションサービスを楽しみたいという方に、間違いなくおすすめなサービス、Apple Music Classicalを紹介しました。
CDをコレクションするのも一つですが、サブスクリプションサービスで、膨大なクラシックアルバムをいつでもどこでもスマホで楽しむのも、おすすめな音楽の楽しみ方かと思います。どちらのサービスもお試し利用ができるので、是非お試しいただけますと幸いです。