日常使いに最適なのは?無線イヤホンと有線イヤホンを比べてわかったこと

氷見 健一郎公式サイトをご覧下さりありがとうございます。

皆さんは移動中イヤホンを使っていらっしゃいますか?3年半ほど無線イヤホンAnker Soundcore Life P3を愛用していたのですが、少し古くなってきたので、気になっていた有線イヤホン、ゼンハイザー IE 100 PRO REDを導入してみました。

今回は、日頃愛用していたイヤホンを無線から有線に変えてみた感想を書いてみたいと思います。

 

きっかけや、無線と有線のそれぞれの利点・不満点、そして、先程製品名を挙げた2つの機種を使った感想や比較を交えてお届けします。この記事が、イヤホン選びで迷っている方や、無線と有線のどちらが自分に合うのか考えている方の参考になれば嬉しいです。

無線から有線に変えたきっかけ

無線イヤホンから有線イヤホンに切り替えたきっかけは、普段遣いで感じた、再生機能への不満点が新しいものを買っても無線方式では改善しなさそうだなと思ったからです。

 

無線イヤホンを長年愛用していたのですが、長く使っていた影響で、100%の充電ができなくなってきたことがまず気になってきました。接触部分をきれいにしたり、充電ケーブルを差し直したりといった工夫はしてみたのですが、上限が80%という状態になってしまいました。

充電の持ちについても、1日よく使う日だといつもギリギリでした。バッテリーの持ちは気にしていないつもりでも、残量が20%とか表示されて不安に思っているものなんだなと実感しました。

そして電車に乗っているときや、街を歩いているときに信号機などの電波が混線するんですよね。その影響で、音が途切れることが仕組み上起きてしまい、没入感が失われるのが気になっていました。

 
  
 

最後に音質の面でも、ブルートゥースでデータをやり取りする関係で音質はどうしても劣化してしまいます。そこまで移動中の音質については求めてはいなかったのですが、やはり買い替えるとなるといままでより良いものが欲しくなってしまいますw無線イヤホンで高音質を求めるとどうしても高額な商品を狙うしかなくなってしまいます。

自宅ではヘッドホンも使うのですが、モニター用で使っているものよりは予算を抑えたいということもあり、イヤホンのほうが高くなってしまうのは避けようと思っており、高音質化には踏み切れませんでした。

最近は移動中に動画も楽しむようになり、音楽をじっくり味わいたいとき、アニメ、ドラマのシーンを集中して楽しみたいとき、いまのグレードでの無線イヤホン以外の選択肢も試してみたいとなり、今回の移行に至りました。

(※無線でつなぐと音の遅延が起こるのですが、その遅延を見越してアプリで調整して音を転送してくれるので、映像との音ズレが起こるということはなかったです。)

比較しやすいように次のセクションで無線と有線の利点をまとめたいと思います。

 

無線イヤホンの利点と不満点

無線の利点

 

無線イヤホンの最大の魅力は、ケーブルの煩わしさがないことだと思います。移動中ケーブルが服に引っかかったり絡まったりする心配がないのは本当に快適です。家の中でもスマホと一緒に持ち歩かなくても、音楽が聴けるのは快適でした。

また、無線イヤホンの機能性が充実している点も見逃せないでしょう。ノイズキャンセリングや外音取り込み機能、タッチ操作など、使い勝手を向上させる工夫が詰まっていて、とても快適でした。以前使っていたAnker Soundcore Life P3は、アプリでイコライザ、タッチ操作のショートカットの設定など、細かくカスタマイズできるのがお気に入りでした。

 

無線の不満点

無線にはどうしても避けられないデメリットもあります。

まず、最初に言及していたバッテリー寿命ですね。使い続けていると満充電できなくなるのはスマホと一緒で、充電の手間が面倒に感じる日もありました。また、バッテリーが劣化してくると再生時間が短くなるのも気になりましたね。

次に、接続の不安定さも挙げられます。Bluetooth接続は便利ですが、環境によっては音が途切れたり、デバイスとのペアリングがうまくいかないことがあります。特に、混雑した場所や電子機器が多い場所では、この問題が顕著でした。また、再生機器を繋ぎ変えるときに、ペアリングに手間がかかるため、手間を感じてしまい、使うのをやめるということもありました(なかなかのめんどくさがりやですねw)。

そして、音質面では、どうしても有線に比べて音の充実感が足りないと感じることがありました。圧縮による音の劣化はやはり気になってしまいます。細かくEQが設定できる機種ですとそんななかでも納得できるレベルまで調節できるのですが、やはり最初の再生機能が充実したモデルであることが絶対条件となりそうです。

 
 

有線イヤホンの利点と不満点

有線の利点

 

有線イヤホンに変えてまず感じたのは、安定感と信頼性です。

ケーブルを繋げば即座に音が鳴り、無線接続の通信を行わないので、ケーブルが繋がっている限り途切れる心配がありません。バッテリー切れの不安からも解放され、充電しなくても、持っていけばいつでも使えるという安心感が得られました。特に長時間の作業や移動中には、この確実性が心強いんですよね。

そして何より、音質のクオリティ。有線はデータを圧縮せずに直接伝えるため、細かな音のニュアンスや深みが劣化せずにしっかり感じられます。音楽好きとしては、この音質が有線の最大の魅力だと再認識しました。

また、有線イヤホンは価格帯によっては無線よりもコスパが良い場合が多く、手頃な値段で高品質なものが手に入るのも嬉しいポイントです。

 

有線の不満点

有線にも欠点はあり、ケーブルの取り扱いが一番のネックですね。カバンの中で絡まったり、動いているときに服に引っかかったりする瞬間は、正直ストレスを感じます。電車でも他の人にケーブルが引っかかって耳が引っ張られたら嫌だななんて想像してしまったりします。

また、デバイス側の仕様に依存する部分も大きく、IPhoneにはイヤホンジャックがないため、変換アダプターを間に装着しなくてはなりません。

そして音質についてはアプリがないので、微調整は再生機器に委ねられます。再生端末の音質が常に変更されてしまうため、家でのブルートゥーススピーカーにつなぐときや、別の機器で再生するときに設定を変更するのが手間になることがあります(いまでは細かいことは気にしないことにしましたw)

最後に、これまで愛用してきたノイズキャンセリング機能がついていないモデルが多いことも挙げられると思います。その機能がついたモデルもありますが、ケーブルノイズがどうしても構造上でてしまうため、採用されないことが多いのかなと察します。雑音から開放されて音楽などを楽しむのは快適なのですが、有線ではなかなか難しそうです。

これに関しては移動中周りの音が聞こえないのは危ないということで、移動しながら使うにはこちらのほうがいいのかなと考えることにしています。

次のセクションでは実際に使った2機種について簡単なレビューを書いてみたいと思います。

 

Anker Soundcore Life P3の紹介と使い心地

さて、ここからは具体的な製品の話をしていきたいと思います。。まず、先に愛用していた無線イヤホンAnker Soundcore Life P3です。このイヤホンは、完全ワイヤレスイヤホンとしてコスパと機能性のバランスが抜群で、多くのレビューでも高評価を受けているモデルです。

Anker Soundcore Life P3の特徴(現在新品での販売サイトが見つかりませんでした)

  • 価格: 8,990円(購入時)

  • ノイズキャンセリング: ウルトラノイズキャンセリング搭載(交通機関、屋内、屋外の3モード)

  • 再生時間: イヤホン単体で最大7時間、ケース併用で最大35時間(ノイズキャンセリングONだと6時間/30時間)

  • 音質: 11mmドライバーによる豊かな低音とクリアな中高音

  • その他機能: 外音取り込み、ゲーミングモード、アプリ対応。

デザインも洗練されていて、カラーバリエーションが5色(ブラック、オフホワイト、ネイビー、コーラルレッド、スカイブルー)と豊富なのも魅力。シンプルなブラックを選びましたが、コンパクトな充電ケースと合わせて持ち運びやすかったです。

 
使い心地

実際に使ってみると、便利だったのがノイズキャンセリング機能です。電車の中やカフェで使うと、周囲の雑音がしっかり抑えられて音楽に集中できました。主に「交通機関モード」を使っていたのですが、低音ノイズをカットする力が強く、電車の中でも小さい音量で音楽を楽しめるのが良かったです。

クラシックの曲だと音量の差があって、弱音の部分は外で聴くときは諦めようとなるのですが、ノイズキャンセリング機能があると、そういった繊細な部分も楽しめるのは嬉しかったです。

音質は、フラット寄りだと思われます。11mmの大口径ドライバーが採用されているので、ベースラインの豊かな再生に貢献し、EDMを聴くのに最適でした。アプリでイコライザーを調整できたので、プリセットだとクラシックや、ピアノという設定をよく使っていました。ロックなど聴くときも、少し低音を盛り上げて上げると結構ノリノリで音楽を楽しめる音質に仕上がりました。

装着感も良好で、付属されている様々な大きさのイヤーチップから自分に合ったものが選べるため、しっかりと装着できるものを使うことができました。アプリでちゃんと装着できているか確認する機能が面白かったです。この機能で、音漏れを防いだり、ノイズキャンセリングの効果を高めることにつながっていました。

こちらのイヤホンは長時間つけていても疲れにくいのはポイント高いですね。耳にはまりやすく、特に落としたこともなかったので、大きさとしては使いやすかったと考えられます。

1万円以下のモデルとしてはバランスのとれた素晴らしい製品だったと思っています。

 

ゼンハイザー IE 100 PRO REDの導入と使い心地

 

無線から有線に移行するにあたり、今回選んだのがゼンハイザー IE 100 PRO REDです。

ゼンハイザーは音質に定評のあるブランドで、プロ仕様のモニタリングイヤホンとして開発されたこのモデルに惹かれました。赤いボディが目を引くデザインも、気に入っています。

 

ゼンハイザー IE 100 PRO REDの特徴
  • 価格: 14300円

  • 形式: カナル型有線イヤホン

  • ドライバー: 10mmシングルダイナミックドライバー

  • 周波数帯域: 20Hz - 18kHz

  • インピーダンス: 20Ω

  • ケーブル: 着脱式(1.3m、3.5mmステレオミニプラグ)

  • ステージモニタリング向けのフラットな音質

このイヤホンは、ミュージシャンやエンジニア向けに設計された「IE 100 PRO」シリーズの一モデルで、正確な音再現が求められるシーンを想定しています。

 
使い心地

初めて装着したときの印象は、軽いのにしっかりフィットするということ。重量は約19gと軽量で、耳の上にコードを引っ掛けられる機構が軽くても落ちにくさに貢献していました。

付属のイヤーチップ(S/M/L)と選ぶことができ、自分の耳に合うサイズを見つけやすく、装着感も良かったです。

実は最初に装着したときに音がとてもスカスカだなと思ったのですが、このイヤホンはしっかりと耳に差し込まないとその真価は発揮されないようです。しっかりと耳に差し込んでみると、しっかりとした音質で音を愉しむことができました。

音質は、ゼンハイザーのイヤホンということで、密度の高い音が再生されてきました。音質は、フラットで自然なチューニングで、低音から高音までバランス良く鳴ります。迫力のある低音が楽しめる機材ではないのですが、それぞれの帯域が密度を保ちながらしっかりと再生されていると感じられる音質です。

事前にみたレビューで高音が刺さるというものをみたのですが、確かにグラフ上は高音特化となっていますが、そこまで盛られているようには感じられませんでした。

低音がモコモコしないので、ドラマでもセリフが聞き取りやすく、音楽に限らずいろんな音声を再生する人には、どこかの帯域に特化しないほうが聞きやすく、疲れにくいと考えます。

無線イヤホンと比べると、やはり劣化されていない音質は存在感があり、移動中で音声に集中して聴いていないときでも、その違いを感じることができました。気にはしていませんでしたが、音質にここまで差があるのかと比較してわかることもありますね。

こちらのイヤホンはプロ仕様ということもあり、ケーブルが着脱式となっており、自分好みの音質を目指してにケーブルを交換することができます。音にこだわってみたり、もし断線しても交換できるので、長く使える安心感があります。また、有線ならではですが、DACを間に装着することができ、再生端末の再生機能を更に強化して、高音質化を狙うこともできます。

先ほど言及しましたが、ケーブル処理が大変なのは有線の宿命で、カバンから取り出すときは少し工夫が必要でした。付属していた収納ポーチは少し小ぶりで、最初はきれいに入っていたのですが、もとに戻すことができませんでした。なので、いまは少し大きいポーチを別に用意してしまっています。

 

まとめ

無線イヤホン、有線イヤホンの比較について今回はお届けしました。

無線から有線に変えたこの体験を通じて、どちらにも魅力と課題があることを改めて実感しました。Anker Soundcore Life P3は、手軽さと機能性を求める人にぴったりのワイヤレスイヤホンで、移動時やカジュアルな音楽鑑賞に最適。対して、ゼンハイザー IE 100 PRO REDは、音質と安定感を重視する人にオススメの有線イヤホンで、簡単な音声チェックにも使えるポテンシャルを感じました。

自分の場合、最終的には音質へのこだわりと導入コスト、バッテリー切れのストレスからの解放を優先し、有線のIE 100 PROを選びましたが、シーンによっては無線の便利さも捨てがたいと感じています。結局、どちらが「正解」というより、自分のライフスタイルや好みに合う方を選ぶのが一番ですね。

この記事が、イヤホン選びのヒントになれば幸いです。

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