23/07/08 新国立劇場公演”ラ・ボエーム”に行ってきました。
皆様、今日も氷見 健一郎公式サイトをご覧下さりありがとうございます。
今日は新国立劇場公演”ラ・ボエーム”の千秋楽に行って参りました。天気が雨も降る予報だったのですが、雨に打たれることなく劇場に向かうことができて良かったです。
23/07/08 新国立劇場公演 ラ・ボエーム
- 【指揮】大野和士
- 【演出】粟國 淳
- 【美術】パスクアーレ・グロッシ
- 【衣裳】アレッサンドロ・チャンマルーギ
- 【照明】笠原俊幸
- 【舞台監督】髙橋尚史
- 【ミミ】アレッサンドラ・マリアネッリ
- 【ロドルフォ】スティーヴン・コステロ
- 【マルチェッロ】須藤慎吾
- 【ムゼッタ】ヴァレンティーナ・マストランジェロ
- 【ショナール】駒田敏章
- 【コッリーネ】フランチェスコ・レオーネ
- 【べノア】鹿野由之
- 【アルチンドロ】晴 雅彦
- 【パルピニョール】寺田宗永
- 【合唱指揮】三澤洋史
- 【合 唱】新国立劇場合唱団
- 【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
- 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
今回の演出を観るのは二回目で、前回鑑賞したのが、2020年1月でした。その他、テレビの特集で新国立劇場の舞台裏が紹介された時の演目もこのボエームで、興味深く視聴したこともあり、個人的に親しみのあるプロダクションです(妻屋さんと粟國さんがインタビューに答えていらっしゃったので、おそらく初演のときの映像だと思われます)。
演出は紗幕が印象的な舞台で、映画を観ているような美しい舞台。紗幕も幕の冒頭に映像が投影され、その絵もとても興味深く、ボエームの世界に没入することができました。今回の演奏はラ・ボエームの魅力的な旋律、音楽を十二分に堪能できる演奏で、まだまだ感じ取れていなかったこの曲の魅力を新たに知ることができました。二幕のギミックや、民衆の活気あふれ、クリスマスイブで盛り上がっている様子も圧巻でしたし、密になる演出も余計なことを考えずに楽しめるようになったこともとても嬉しかったです。よくよく考えてみると全幕通じてラ・ボエームを鑑賞したことはあまりなく、お客としてコッリーネのアリア、外套の歌を聴くのは斬新な気持ちでした。
個人的にこの演出の好きなところなのですが、1,4幕で部屋の外に出たところの様子が少し見えるというところです。4幕のショナール、コッリーネが部屋に戻る手前の様子から惜しみなく見せてくれるところに、物語の登場人物の心境をより感じ取ることができたように思います。やはりミミの最後に向かうにつれて悲しい気持ちになってしまいますね。今日はとても良いオペラ鑑賞となり、観に行けてよかったです。
今回のキャストでの公演は終演したのですが、これから高校生のためのオペラ鑑賞教室という企画でまた別のキャストで公演されるそうです。高校生のためのという企画ですが、一般の方もご覧になることができます。この記事を書いている段階ですと、11,13日の公演はまだチケットが購入できるようです。この機会に、素敵な舞台を鑑賞されてみてはいかがでしょうか?
高校生のためのオペラ鑑賞教室2023
ボエームといえば、僕は今年の2月に島根県民会館にてラ・ボエームのコッリーネ役を演じてきました。初めての場所でしたが、あたたかい皆様に支えられとても充実した良い思い出となりました。コッリーネ役はとても好きな役のひとつなので、また演じられる機会が訪れると良いなと思っております。
さいごに、、、、