【徹底比較】冬の不調は鼻から洗え!ハナノア全3種を検証してわかった「最強の鼻うがい」はどれ?【生理食塩水の作り方付き】
どうも氷見です。
冬の朝、目が覚めた瞬間に喉のイガイガや鼻の奥の乾燥を感じた経験はありませんか?
乾燥する冬の季節、マスクや手洗いだけでは防ぎきれないウイルスの侵入。
なにか良さそうな対策はないかと探したところ見つけたのが、鼻うがいです。
自分もそうなのですが、多くの人がこう思っているはず、
「鼻に水を入れるなんて、絶対に痛いに決まってる!」
「プールで鼻に水が入った時のあの激痛、二度と味わいたくない…」

興味本位で薬局で見つけた、小林製薬の「ハナノア」について記事にまとめたいと思います。
この記事では、ドラッグストアで買えるハナノアシリーズ3種類(通常タイプ、シャワータイプ、デカシャワー)を全て購入して徹底比較。
最初に選ぶべきタイプから、上級者向け商品まで。そして洗浄液コストを下げる裏技までご紹介します。
1. そもそも「鼻うがい」って何がすごいの?痛くないの?

まずは基本的な疑問を解消しましょう。なぜ、これほどまでに鼻うがいが推奨されるのでしょうか。
風邪やウイルスの入り口「上咽頭」を洗える唯一の方法
風邪やインフルエンザのウイルス、そして花粉やホコリ。これらは呼吸とともに鼻に入り、鼻の奥にある上咽頭(じょういんとう)という場所に付着します。
通常の「うがい(ガラガラうがい)」では喉の手前しか洗えず、この上咽頭には届きません。つまり、ウイルスの巣窟を放置しているのと同じなのです。
鼻うがい(鼻洗浄)は、鼻から洗浄液を入れ、鼻の奥を丸洗いして反対の鼻や口から出すことで、この汚れを物理的に洗い流します。
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ウイルス・花粉の除去
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乾燥した粘膜への水分補給
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線毛運動(異物を出す機能)の活性化
これらが同時にできる、まさに最強の冬対策なのです。
なぜハナノアは「痛くない」のか?
「鼻に水=痛い」というイメージの原因は、プールの水や水道水です。これらは体液と浸透圧が違うため、鼻の細胞を刺激して激痛が走ります。
しかし、ハナノアなどの鼻うがい専用液は、人間の体液に近い塩分濃度(約0.9%)に調整されています。そのため、鼻に入れても全く痛くありません。
2. 小林製薬「ハナノア」シリーズ全3種のスペック解説

現在、ドラッグストアの鼻炎コーナーに行くと、主に3種類のハナノアが並んでいます。それぞれの特徴を整理しましょう。
| 商品名 | ハナノア シャワータイプ | ハナノア(しっかりタイプ) | ハナノア デカシャワー |
| パッケージ色 | 青 | オレンジ | 青(巨大) |
| 洗浄液の量 | 50ml(普通) | 20ml(少ない) | 250ml(5倍!) |
| 出し方 | シャワー状に噴射 | ストレートに注入 | 圧倒的水量で流し込み |
| 推奨レベル | 初心者向け | 上級者向け | 中級〜上級者向け |
| 特徴 | 鼻から鼻へ。痛くない・怖くない | 液が少量で済む・口から出す | 鼻から鼻へ。圧倒的スッキリ感 |
今回はこれら全てを実際に使い続け、それぞれのリアルな使用感を比較しました。
3. 【実体験レビュー】3種類全て試してわかった「リアルな使い心地」
ここからは、実際に洗面所で使ってみた生の感想をお届けします。
① 初心者にはこれ一択!「ハナノア シャワータイプ」
【使い心地】
これから鼻うがいを始める人は、この商品から始めるのがおすすめ。
名前の通り、ボトルの先端がシャワー状になっており、洗浄液が優しい水流で分散されて鼻の中に入ってきます。
付属の洗浄液を50mlボトルに入れてキャップをしめる。鼻にノズルを差し込んで、ボトルを押すと自然と液が入ってきます。
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恐怖感ゼロ: 「ドバッ」と入ってこないので、安心して試すことができます。
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テクニック不要: 軽く前傾姿勢になり、「アー」と声を出しながらボトルを押すだけ。無理に口から出そうとしなくても、反対の鼻の穴から自然と液が流れ出てきます。
【メリット】
とにかく簡単で、むせにくい。ミントの香りがほのかに漂い、使用後の爽快感も程よいです。
【デメリット】
洗浄量が50mlなので、慣れてくるともう少し洗いたいなと思うことがあります。実際には方鼻20mlで充分とのこと。
【判定】
★初心者推奨度 No.1
まずはここから始めてみましょう!
② 上級者向け?液が少なくて済む「ハナノアa」(オレンジ)
【使い心地】
ハナノアの上級者向け版。付属の器具(ノズル)が小さく、少し独特な形状をしています。
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独特のスタイル: 少し上を向いて液を流し込み、口から吐き出すのが基本スタイル。これが慣れないと難しい!
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難易度高め: 油断すると液を飲み込んでしまったり、気管に入りそうになったりします。また、ストレートに液が入ってくるので、シャワータイプよりやや恐怖感があります。
【メリット】
1回あたり20mlという極めて少ない量で洗浄できるため、専用液が長持ちします。ピンポイントで上咽頭を狙い撃ちして洗える感覚があり、慣れた玄人には好まれます。
【デメリット】
「洗った!」というボリューム感(爽快感)に欠けます。シャワーのイメージで使うと物足りない感じ。また、口から出す練習が必要なので、初心者にはハードルが高すぎます。
【判定】
★コスパ重視の玄人向け
ボトルの使い方がなれず、断念。液を奥に流し込む感覚で使うのですが、ちょっとやっていて地味なのと怖かったですw
ちなみに鼻うがいプロの方の動画を見ると、シャワータイプのストローを取り外してしっかりタイプのボトルのように使うという荒業を披露していました(液の量も多くなり気持ちが良いらしい)。
③ 個人的No.1!中毒性のある「ハナノア デカシャワー」
【使い心地】
これは事件です。鼻うがいの概念が変わります。
その名の通り、通常の5倍(250ml)もの洗浄液を一気に流し込むタイプです。
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溺れる?いいえ、快感です: 鼻の中が完全に洗浄液で満たされます。初心者用のシャワータイプをやった方であれば、問題なく使えます。
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圧倒的な洗浄力: チョロチョロ洗うのではなく、ダムの放流のように汚れを押し流します。 使用後、鼻の奥の重りが取れたような、かつてない開放感。空気が美味しく感じます。
【メリット】
どこよりもスッキリする。花粉症の時期や、風邪のひき始めで鼻水がドロドロしている時、これをやると一発でリセットされそうです。一度この快感を知ると、もう通常のシャワータイプには戻れません。
【デメリット】
ボトルの大きさが洗面台に置いておくと存在感があります。専用液が濃縮タイプで、水道水で薄めなくてはいけません。
水道水で鼻うがいをするのが賛否あるようで、雑菌の心配がある人は煮沸した水でやるか、ミネラルウォーターで薄めるのが安心かもしれません。
いろいろ調べたところ、日本の水道水であれば問題なさそうではあります。
【判定】
★気持ちよさ No.1(個人的ベストバイ)
鼻うがいマニアの終着点。ただし、初心者がいきなりやると驚くので、緑のシャワータイプで慣れてから移行するのがおすすめ。
何回もプッシュするのかなと思いきや、ワンプッシュで容器の半分まで送り込まれます。かなり強力な水圧で、今田耕司さんの宣伝画像が控えめであるように感じましたw
あの画像を初めて見たときは何かの冗談かと思いましたが、実際やってみると水道の蛇口のようにドバッとでるので誇張広告ではないのだと思わされました。
※実際鼻うがいのプロだと、ボウルに生理食塩水を溜め、鼻から吸って口から吐くのを繰り返すそうです。その勢いたるや、デカシャワー以上のダムでしたねwそこまではできそうにありませんw
4. 【コスパ対策】洗浄液が高いと感じる人のための「生理食塩水」の作り方
専用液は500ml入っており、シャワーボトルですと10回使うことができます。またデカシャワーですと12本入りになっています。
水を作る時間がもったいない方は専用のボトルが安心で便利なのですが、毎日バシャバシャ洗いたい人のために、自宅で簡単に作れる「生理食塩水」のレシピもご紹介。
朝と帰宅時に推奨される鼻うがい、これなら1回あたり数円です。
用意するもの
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水を入れる容器
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水:500ml(一度沸騰させて冷ました水、または精製水)
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食塩:4.5g
作り方:濃度「0.9%」を守れ!
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水を準備する
安全性を重視するために、必ず一度沸騰させて人肌(36〜37度)に冷ましたお湯を使います。
※重要:水道水をそのまま使うのは避けるのが最も安心感がある方法と思います。塩素の刺激があるほか、極めて稀ですが雑菌によるリスクを避けるため、必ず煮沸消毒した水か、清潔な浄水を使いましょう。冷たすぎると鼻が痛くなるので「ぬるま湯」がベストです。
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塩を溶かす
500mlの水に対して、塩4.5gを入れます。
小さじ1杯が約5g〜6gなので、「小さじすりきり1杯弱」が目安ですが、できればキッチンスケールで測るのが理想です。この0.9%という濃度が体液と同じなので、絶対に痛くありません。
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シェイクする
ペットボトルなどでよく振って溶かせば完成。これをハナノアの容器に移し替えて使いましょう。
注意点
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作り置きはしない: 保存料が入っていないので、その日のうちに使い切ってください。
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衛生管理: ボトルやノズルは定期的に洗浄・乾燥させ、カビが生えないようにしましょう。数ヶ月に一度は純正品のハナノアを買って、ボトルを新調することをおすすめします。
5. まとめ:鼻うがいで冬を完全に乗り切ろう

ハナノア3種類を比較してきましたが、結論は以下の通りです。
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まだ鼻うがい未経験の人
迷わず「ハナノア シャワータイプ」を買ってください。まずは「痛くない」という感動を味わいましょう。
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効率重視・節約重視の人
コツを掴めば「ハナノア(オレンジ)」もアリですが、僕は使えませんでした。
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圧倒的爽快感を求める人
「デカシャワー」一択です。生理食塩水を自作すれば、コスパの問題も解決します。
冬の乾燥した空気の中、私たちの鼻は毎日ウイルスや汚れと戦っています。
帰宅後の「手洗い・うがい」に、ぜひ「鼻うがい」をお試しください!
