23/12/06 ロッシーニ作曲のスターバト・マーテルを紹介します。

氷見 健一郎公式サイトをご覧下さりありがとうございます。

2023年12月10日に森のホール21で行われます、第33回 松戸市民コンサート ロッシーニ作曲/スターバト・マーテルのリハーサルが始まりました。

今回はこちらの楽曲を紹介したいと思います。

演奏会の詳細はこちらです↓

第33回 松戸市民コンサート ロッシーニ作曲/スターバト・マーテル

開催日時   2023年12月10日(日)15:00開演

会場   森のホール21 大ホール

主催   松戸市音楽協会

共催   松戸市教育委員会、(公財)松戸市文化振興財団

演奏曲目   ロッシーニ作曲/スターバト・マーテル 他

指揮   水村怜央

管弦楽    松戸シティフィルハーモニー管弦楽団

合唱指導   小津準策

練習ピアノ  大橋響子、清水史

独唱   

ソプラノ1/大音絵莉 

ソプラノ2/但馬由香 

テノール/安保克則 

バス/氷見健一郎

ジョアキーノ・ロッシーニ

ジョアキーノ・アントーニオ・ロッシーニ(1792年2月29日 - 1868年11月13日[)は、イタリアの作曲家。多数のオペラを作曲し、『セビリアの理髪師』、『チェネレントラ』など現在も頻繁に演奏されるオペラの定番曲となっています。また『タンクレーディ』、『セミラーミデ』などのオペラ・セリアも作曲し、ブッファだけでなく、セリアの作品でも成功を収めています。

フランスに移り1829年にグランド・オペラ『ウィリアム・テル』を初演(序曲が有名ですね)。この作品を最後に、残りの生涯で一度もオペラを作曲することがありませんでした。オペラの作曲はしませんでしたが、小荘厳ミサや、今回演奏するスターバト・マーテルはウィリアムテルのあとに作曲されました。

作曲の経緯

共同制作—

オペラ作品の作曲から遠ざかってから2年後、1831年のマドリッド訪問中、ロッシーニはフランシスコ・フェルナンデス・バレラという聖職者より『スターバト・マーテル』を書くように頼まれました。ロッシーニは作品の半分ほどを作曲しましたが、健康が悪化したため、友人のジョヴァンニ・タドリーニ(1789-1872)に仕上げるように頼みました。

この共同制作は、1833年の聖金曜日にマドリッドで一度だけ上演されたようです。四年後、委託主のスペインの後援者が亡くなった後、パリの出版者がそれを手に入れ印刷の許可を求めるも、すべて自分が作曲していないという理由もあり、ロッシーニはそれを認めませんでした。その後すべての曲を自分で作曲し、最終的な完全なロッシーニ版(別の出版社から出版された)は、1842年1月にパリで披露され、大絶賛を受けました。

スターバト・マーテル

 聖母マリアに捧げられた中世の賛美歌である『スターバト・マーテル・ドロローザ』(悲しみの聖母)のテキストを用いて、多くの作曲家が作曲し発表しています。ロッシーニは特にジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージによる1736年のものを賞賛していました。

ロッシーニのスターバト・マーテルは、トータル1時間ほどの演奏時間の作品です。

1曲目の管弦楽の導入は、やや暗い雰囲気で始まり、合唱そして、四人の独唱者の登場につながっていきます。次の3曲は独唱者を中心に進行します。

『Cujus animam』は軽快なアリアであり、その純粋なメロディはロッシーニの多くのオペラでも受け入れられるであろうものです。魅力的な抒情性は、ソプラノとメゾソプラノのデュエットである『Quis est homo,』に続き、二重唱で紡ぐカデンツァで終わります。その後にはバスのアリア『Pro peccatis』が続きます。

合唱は5曲目のア・カペラで再び登場し、バスと共に『Eja, Mater』のレチタティーヴォを歌います。その後オーケストラが加わり、6曲目『Sancta Mater』で独唱者の四重奏に展開します。この曲調と美しく切り替わっていくハーモニーが素晴らしく、僕のお気に入りのアンサンブル曲です♪

7曲目、メゾソプラノのアリア『Fac ut portem』、8曲目は合唱とソプラノのアリア(Inflammatus et accensus)が熱いオーケストレーションと共に紡がれます。終盤のセクションではア・カペラ四重奏(Quando corpus)、エネルギッシュな最終合唱(amen)では、フーガ形式で紡がれ、全曲の冒頭テーマに戻りつつ、最後は再び短いフーガ形式に戻り締めくくられます。初めてこの曲を聴いたとき、あまりの迫力にしばらく動くことが出来ませんでした。ロッシーニのイメージをがらりと変えさせられた壮大な名曲です。

参考にはこちらの録音をおすすめします↓

最後に、、、

ソリストリハーサルでは独唱曲の熱い歌唱だけでなく、4重唱の甘美なハーモニーにもこだわり集中した練習を行ってきました。

美しくも心揺さぶられる名曲、ロッシーニのスターバト・マーテル。是非この機会に鑑賞されてみてはいかがでしょうか?チケットのお求めは当サイト問い合わせフォームでも対応させていただきます。ご興味持たれた方、是非ご相談頂けますと幸いです。